◆第二章 自慰するかなえ

姫香も読んで興奮しています。



某日、私の部署は朝からバタバタしていた。お得意先の接待があり、社員達は出はからっていたが、かなえだけは留守番で執務をしていた。私も接待に追われていて、午前中から外出していた。しかし昼になって少し時間が空いたので、いったん会社に戻ることにした。

 少し精神的に疲れた私は、肩の力を抜いてほっと一息いれようと、室内に入ろうとした時のことだ。かなえは、自分のデスクで仕事をしていたが、どうも様子がおかしい。私はすぐに声をかけることはせず、帰ってきたことを気づかれないように部屋の陰に隠れるようにして、何をしているのかひっそりと見ることにした。

 かなえは椅子に座り、硬直したように動かない。顔を少し斜め上にして、目を閉じている。そして、何故か股間の上に両手を重ねるようにして、ぎゅっと強く押すように置いている。その両腕には、力が入っていた。そして、上を向いた顔を下に向け、かなえの軽くカールした綺麗なロングヘアが顔を隠していた。

「はぁはぁ……はぁはぁ……」

 私は少し場所を移動して、かなえの下半身が見える位置に換えた。かなえの両足がガクガクと小刻みに震えている。いったい、なにをしているのだろう。部屋の中はエアコンが入っていて、かすかにノイズがあるため、小さな物音がしてもわからない。しかし、かなえの方から小さな変な音が聞こえてくる。

 脚の震え、そしてあのような格好、目を閉じて何か妄想しているような雰囲気。その様子を見て、私は、かなえがおもちゃを使っているのでは……と思った。そして一計を案じ、私はかなえに悟られないように部屋の出入り口に移動して、今帰ってきたような振りをした。

「かなえ、何もなかったか?」

 かなえは、私が呼びかけたことにはっと驚き、目を開けて私の方を見ておどおどした。

「あっ……はい、何もなかったですよ。お疲れ様でした」

 そう答えて、すぐさま椅子から立ち上がり、部屋から出て行った。そのまま後ろ姿を見ていると、トイレに駆け込んでいった。かなえの制服のスカートの横から、ピンクの細いコードが出ていた。

「やっぱりそうか、かなえはローターを使ってオナニーをしていたのだ。こんな会社で
こっそりおもちゃを使ってオナニーをするなんて、たいしたものだ」

 会社の中でローターを使って性奴隷のようなことをしていたこと、また更衣室でオナニーをしていたことなどを考えると、あのキャリアウーマンのかなえも女性としての欲望をもっていることがわかった。確かに、どんな女性でもオナニーをすることはあるだろう。セックスだって、かなえが旦那とセックスしていて文句を言う人間はいない。むしろ夫婦なら、セックスをするのは当たり前だ。もちろん、独身女性だって彼氏がいれば彼氏とセックスはするだろうし、独り者でもオナニーはするだろう。かなえが仕事が出来る女だからといって、性とは無関係だということがあるはずがない。

 しかし、それにしても、かなえがこんな会社でしていることは誰も知らないだろう。かなえがいつもこのようなことをしているのではという疑いが沸々と湧いてきて、私はかなえを密かに監視してやろうと思うようになった。

 かなえがトイレから戻ってきた時、私はまたかなえに声をかけた。

「一人で寂しくなかったか? 十人足らずの部署だけど、人がいないと寂しくなかったか?」
「そうですね……確かに日中の一人での仕事は残業とは違って雰囲気も違いますね。普段なら、この部屋もちょっとうるさいなって思うこともありますけど、一人きりになると寂しいと感じますね」
「そうだろうね。家庭ではどうなんだい、旦那とはうまくいっているのか?」
「ええ普通ですよ。別に不満もないし、問題はないですよ。」
「そうか、じゃあそろそろ子供を作らないといけないんじゃないか?」
 そう聞くと、かなえは「そうですね、でも私はまだ子供はいいんです。仕事に熱中したいので」と笑って答えた。

「そっか。でも、あっという間に年はとるから早めに子作りをして子育てしないと」
「そうですね、そういう時がくれば、そうしますね」

 こんなふうに、本当に他愛もない話をした。かなえの恥ずかしい行動に触れる話は、ついに出来なかった。
 すると、かなえが、
「ずっと一人だったので休憩もできなくて、ちょっと席を外します」
 そういって、出て行った。
「ん? おまえ、さっきトイレに行ったんじゃなかったのか?」と、心の中で思ったが、
「そうか、まっ、ゆっくり休んで来なさい」と返事をした。

 多分、さっきは陰部からローターを出すことだけに必死だったのだろう。ローターを秘部に入れていることを悟られないように、必死で冷や汗でもかいていたのか。私は、これはチャンスだと思い、かなえがトイレに入ったところを見計らって、同じく女子トイレに潜入した。音を立てないように、静かにかなえが入ったトイレの隣のトイレに入ったのだ。会社のトイレはもちろん男女別だが、大人用のトイレの下にはかすかな隙間が出来ていた。私は、身だしなみ用の小さな鏡を持っているから、その隙間からかなえが用を足しているところをみてやろうと思った。

 かなえは、和式トイレでスカートをまくり上げ、パンスト・パンティを下げている。パンティは、薄いピンクだ。かなえの陰部から、尿が出ていた。音を立てないように、静かにチョロチョロと綺麗な放物線を描き、また途切れながら、少し黄色みがかった尿が便器の中に貯まっていった。

 トイレ内はさほど暗くはないので、かなえの陰部が確認出来た。小さな鏡なのでアップとはいかないが、かなえの陰部は、淡い貝殻の綺麗なピンク色と表現すればいいのか、艶があって綺麗だった。陰毛は、ほとんどなく、細い黒色をした毛が割れ目の上だけにあった。

 かなえは、用を足してペーパーを手に取り、ゆっくりと前から後ろへ拭き、水を流してパンティ・パンストを元に戻し、トイレから出て行った。私もそれを音で感じ取り、女子トイレから何も無かったように出て行った。

 かなえは大変仕事が出来る女性で、私は彼女を信頼している。うちの部下たちも、かなえには信頼をおいているし、かなえがいなければ仕事が前に進まないといっても過言ではない。私は、かなえの意外な一面を知ったが、このことは私だけの秘密にしておこうと決めた。